今日は12月23日です!今の若者も“イブイブ”と言うのでしょうか?
あと数日でChristmasです🎄子ども達はサンタさんが待ち遠しいでしょうね🎅

さて、街がにぎわう中「One Point ケアレッスン(家族介護者教室・交流会)」を開催しました。

今回は「アドバンス・ケア・プランニング(愛称:人生会議)」をテーマで行いました。

アドバンス・ケア・プランニング」とは、もしものときに備えて、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるのかについて、自分自身で考えたり、あなたの信頼する人たちと話し合ったりする手順のことをいいます。(厚生労働省ホームページ参照)

前半は参加していただいたみなさんがイメージできるように、事例から考えました。

Aさんは、51歳の男性。胃がん末期です。Aさんの希望で帰宅し1週間は穏やかに過ごしていましたが、いよいよ死期が迫ってきました。Aさんが思いを伝えることが出来ない状況となった時、Aさんの家族が医師から最期をどこで、どのように過ごすかいくつかの選択肢と説明を受けました。医師の説明を受け、Aさんの家族の意見が分かれます。
「Aさんだったら?」「家族だったら?」と参加者のみなさんと考えました。
続いて、Bさん(68歳、女性)の事例です。元気な時に「延命は一切受けたくない」と長女に話したことがありました。急な脳梗塞の発症。Bさんの家族は主治医から「誤嚥を起こし、食事が摂れないので胃ろう(胃に穴をあけ直接栄養を取る方法)をつくる手術をする方法もある」と選択肢の1つの説明を受けました。長女以外の家族が同意するなか、長女が「お母さんは延命は一切受けたくないと言っていた。胃ろうをつくることは、お母さんの意思に反すのではないか?」と話します。
まだ若いBさんの今後を考えたときの治療の選択です。

事前に自分の思いを家族や大切な人と話し合い共有することは、意思が伝えられなくなったときにどのように判断するか手掛かりとなり、とても大切です。
参加者の中には、大切な人の最期を迎えた経験をお持ちの方もいらっしゃって貴重な経験をお話しくださいました。
「事前に“延命治療は受けない”と話をしていたけど、いざその場になってみると・・・。中心静脈栄養を受けることにしました」と様々な葛藤があったことを教えていただきました。
ご本人やご家族を取り巻く環境や状況は常に変化しています。だからこそ、繰り返し話し合うことが大切です。
このような話をうかがい、参加者のみなさんからたくさんのご意見をいただき「どのような選択をしても間違いはない」と話し合った結果を共有しました。

後半は、終活ノートを活用し、参加者の今の思いや“もしも”のときのことを整理する時間を持ちました。

終活ノートがご家族で話し合う材料となり、今日の会が話し合うきっかけとなれば幸いです。

人生の先輩方の貴重なお話をうかがい、私たちスタッフも多くの“気づき”がありました。
本日は、ご参加いただきありがとうございました。

(記事担当:M)