陽ざしが差すような暑い毎日です🌞
それでも、朝の大音響だった蝉時雨がなくなり
夜には秋の虫が合唱をはじめています。

少しずつですが、秋の準備がはじまっています😃

さて、
今回はスクエアガーデンの取り組みを紹介させていただきます。
日頃の取り組みを、第16回 東海・北陸ブロック 老健大会で発表する予定でした。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になってしまい残念です。
そこで法人内のスタッフに向け、本日発表がありました。

発表者は2名。
1題目:「多職種連携による排泄の自立支援に向けて~評価表用紙を利用した取り組み~」
発表者:理学療法士 間宮さん

【発表の内容】入所者のお二人に対する実践の報告。「持っている力(強み)」を活かした方法で介助するために、①価表用紙を活用。スタッフによる認識のズレを見える化、②多職種で話合い、持っている力を活かした介助方法の統一を行った。実践3カ月後の評価で「ベッドから離れて過ごす時間が増えた」「“トイレに行きたい”と言っていただけるようになった」等の効果があった。


ポイントは、評価表を活用することで、介護、看護、リハビリのスタッフの認識のズレを客観的にしたことです。多職種で話し合うことで、新しい切り口でみることや、介助者のくせや傾向など、多くの気づきにつながると思いました。認識のズレを修正し、介助方法を統一した結果、少しずつ生活が豊かになっています。人として、「私ができること」「私がしたいこと」が広がるって、素晴らしいと思います。
10分強という限られた時間で発表いただいたため、対象者を選定した根拠、先行研究との比較や、今後の課題、取り組みの継続について等の内容が割愛されていたのが残念でした。

2題目:「腰痛予防と腰痛改善に向けた取り組み~リハビリ視点から情報提供、体操を実施して~」
発表者:理学療法士 柳井さん

【発表の内容】介護、看護、リハビリスタッフに腰痛アンケートを実施、分析の結果、①腰痛予防勉強会の開催、②腰痛予防体操の周知、啓発、③腰痛予防体操習慣化のためのチェック表の導入を行った。開始から3カ月後のアンケートでは、腰痛に対する意識づけ、行動変容につながり、スタッフの腰痛が軽減した。結果を受け、現在、マニュアル作成、新入職への勉強会、腰痛予防体操の習慣化、介護から自立支援への意識移行の4つの活動に着手している。

災害性腰痛は、厚生労働省の「業務上疾患発生状況統計」をみると、ずーっと首位を独走しています。令和元年度の統計では、全体の約61.8%を占めています。私たちが位置する業種では、およそ85.4%となっています。「健康管理」「作業環境管理」「作業管理」の3つの面の切り口で分析し、まとめた先行研究も多く発表されています。この業種には切っても切り離せない「腰痛」。リハビリ専門職が職員に対して取り組み始めたことが、本当に心強いと感じました!「習慣化」「行動変容」と評価するには、3か月という短い期間だったので、6カ月後、1年後にアンケートを実施し、結果により事後フォロー(勉強会等)を行うことも1つの方法だと思いました。
発表後に、当日受付をしていた理学療法士の首藤主任が言われていた言葉が印象的でした。
「今回のアンケートは、介護、看護、リハビリの職員が対象でしたが、調理場、営繕等にも広げていけたらと考えています。」


スクエアガーデンに掲げられている言葉です。
豊かな生活を過ごすためには、「人として大切にされる」ことだと考える時間でした。

発表ありがとうございました!
自分を振り返り、考える時間になりました。
老健大会で発表できなかったことが悔やまれます。

(記事担当:M)