3月に入りましたね🌸
眠っていた花たちが、目を覚まし始めました👀⏰✨

さて、2月14日(月)に引き続き、羽根小学校から、授業のご依頼をいただき、3月4日(金)3~4限目に「色の見え方」の授業をさせていただきました👀
コロナ禍なので、オンライン授業です💻
この授業を行うことになったきっかけは、5年2組のみんなが発してくれた「疑問」です。
それは、「高齢者は、どんな色の見え方になるんだろう?どんな色が見やすいかな?」というものです。
現在、小学校の教育課程においてはプログラミングの授業が必修となっており、高齢者向けの脳トレを開発している中で、そうした疑問が湧いたとのことでした(素晴らしい着眼点✨)。
そして、子どもたちの思いをくみ取って5年2組担任の石川先生が私たちにご相談くださったのが今回の経緯です。

「普段、高齢者の方の支援に携わっている私たちならではの視点を活かせないか?」
「医療・福祉の視点を盛り込めると、総合学習の授業に連続性を持たせられるのではないか?」

と、センター内での打ちあわせ、先生との打ちあわせを重ね・・・
何とか無事に当日を迎えました!!

当初は、5年2組のみんなを対象に授業をする予定でしたが、他の3クラスも「受けてみたい!」と希望してくれました☺
3限目は全クラス合同での授業、4限目は2組と私たちとで授業をすることになりました。
授業開始の挨拶、とても元気にしてくれました!

画面越し💻ながら、約2週間ぶりに羽根小学校のみんなに会えてワクワク

3限目は、
医療的な部分(目のしくみに関する説明、見えやすい・見えにくい色の組みあわせについて)は、理学療法士から説明しました。
福祉的な部分(ユニバーサルデザイン、カラーユニバーサルデザイン)は、社会福祉士から説明しました。
大まかには・・・
💡高齢になると視野が狭まること
💡白内障などの目の病気により、視界がぼやけやすくなること
💡色の違いが識別しにくいこともあるため、文字や音声なども活用すると情報が伝わりやすくなること
などをお伝えしました。
誰もが使いやすいものって何だろう? 安心できる環境ってなんだろう?
みんな、それぞれ疑問を持ちながら、授業を受けてくれている様子です。
これまでの総合的な学習の時間の中で、高齢者の特徴について学びを深めてきたみんなは、「高齢者はどう見えるのか?」ということに最も興味が高い様子👴👵
今回の授業に向けて、5年生のみんなが前日に用意してくれた「紙コップメガネ」を使って、一枚フィルターが加わることで、「どのくらい見えにくくなるかな?」「見え方はどう変わるのかな?」を体験してもらいました。

みんなは、何を見ているのかな??

↑色とりどりのドーナツ型グラフ。似たような色もありますが、全部違う色なんですよ~^^
子どもたちからは、「色の見分けがむずかしいよ~💦」なんて声もきこえてきました。

↑今をとどろく人気ユーチューバ―ランキングベスト25!から、ピックアップした方々です✌
色の組み合わせによっては、紙コップメガネを通してみると、「文字が見えないよ~」との反応がありました。
(筆者は、もはやこの状態でも見えにくいっ😂)

3限目の授業の最後には、1、3、4組のみんなから一言ずつ感想をもらいました。
👦文字の大きさや太さを調整すると見やすくなることが分かりました。
👧お年寄りは見えにくくなることが分かったので、困らないように助けてあげたいです。
学んだことを踏まえて、自分たちの意見をしっかりと話してくれました🎶
後半は少し、駆け足気味になってしまいましたが、素敵な感想をいただけて、とても嬉しかったです!!😆

4限目は、2組のみんなと私たちとの授業。
3限目に学んだことを活かしながら、自分たちの脳トレプログラムに、どんな工夫ができるのか、話し合ってもらいました✨

工夫した点を、3つのグループから発表してもらいました!
🍀ヒントボタンのボタンの色が赤くて、「ヒント」の文字が最初は白かったけど、見にくいかもしれないので、ボタンの色を白くして、文字は黒くしました。
🍀迷路の道の線が最初は細かったので、太くして、見やすくしました。
確かに! さらに見やすくなっているように感じました✨

さっき学んだことを、こんなにもすぐに活用できる5年生の頭の柔軟さと行動力に感動です!!😍
また、最後には、授業全体を通しての感想ももらいました。
🍀困っている人がいたら助ける、というのは普通のことだと思うけど、困らないように手助けすることや何か工夫できることがあれば積極的にやりたい。
🍀高齢者は、薄い色が見えにくいことを知った。特に、ガスコンロの火には気を付けないといけない。困らないように声かけしたい。

今回も、5年生のみんなから、学ばせてもらうことがたくさんでした。
子どもたちの「疑問」の声。それをつなげてくれた先生の行動力と子どもへの愛。
私たち自身、生活の中で何気なく見ている「色」について、こんなにも深く考えたのは初めての経験でした。
医療、福祉の視点から、「色」について考え、学びを得られたのは、羽根小学校5年2組のみんなが声を発してくれたからこそです!!
準備から授業当日まで、楽しく充実した時間を過ごさせてもらいました!!
貴重な機会をいただき、ありがとうございました✨

(記事担当:O)