温かい日が続いていましたが、今朝は最低気温が1℃。
気温が下がり、桜の開花も足踏み状態になりました。

スクエアガーデンの桜の木です🌸 3分咲きと言ったところでしょうか???


週末には🌸満開🌸? 雨が降らず、長く楽しめるといいですね☺

 

今日は、ご自宅で最期の時間を過ごされている50歳代の女性 Aさんのエピソードです。
ご主人は先に亡くされ、今はお二人のお子さんとの3人暮らしです。
昨年末頃、「胃がん末期」と診断を受け、ご本人、ご家族に医師から告知がありました。
医師から、抗がん剤治療や放射線療法等の治療を積極的に受けた場合のメリットとデメリット、治療を受けない場合の経過等の説明がありました。

医師からの説明をうけ、皆さんで話し合われた結果・・・
「がん治療を受けない」
延命治療は受けない
という選択をされました。
これは、インフォームド・チョイスといいます。

Aさんの希望は、
「出来るだけ家で過ごしたい」
でも、子ども達の負担を考え
「最期は病院で迎える」
と強い意志を持って決められました。

年末にご連絡いただいた、嫁いだ長女さんは
「お母さん、こんなに元気なのに死んじゃうんですよ!」
とても取り乱して話して下さいました。

Aさんは本当に、強い女性だと思います。

年明けは、家族で小旅行に何度か行かれ思い出づくりをされたと伺いました。
穏やかな時間はあっという間に過ぎてしまいました。

2月に介護保険の申請を行いました。
Aさんの場合、65歳未満ですが特定疾病に該当するため介護保険制度の利用が可能です。
3月に入り、吐き戻すことが多くなり、ベッドで休まれている時間が多くなりました。
往診、訪問看護がはじまりました。
Aさんの希望をかなえるために、アドバンス・ケア・プランニングを行います。
今回は、ご本人、3人の子ども達、訪問看護師が同席のもと話し合いを行います。
話合い、共有したことの1つを紹介します。
Aさんは「苦しみが少なく、穏やかに過ごしたい」と思いを話されました。
子ども達は「延命治療は希望しないと言いました。でも、吐き戻して水分、食事が摂れないから少しでも安楽に過ごしてほしいので栄養がとれる点滴をして欲しいです。腹水が溜まって呼吸が苦しそうな時があります。もし、もっと呼吸が苦しそうになったら酸素を希望します。今は痛みはないけれど、痛みが出てきたら痛みをとってあげたいです。積極的な治療は望みませんが、1日1日を穏やかに過ごして欲しいと思っています。」とAさんの言葉を受け、思いを話されました。
結果「苦しみを緩和するための医療は受けたい」と思いが変化されました。
訪問看護師が往診して下さる医師と連携し、状態の変化に合わせ繰り返し話し合いがされる予定です。

Aさん、ご家族が穏やかに最期の大切な時間を過ごされることを願うばかりです。


スクエアガーデンに入所されている皆さんの作品です。一足早い春の便りです🌷

(記事担当:M)